北海道で開催される国内最大級の野外音楽フェス「ライジングサンロックフェスティバル(RSR)」。テントを張って宿泊しながら音楽を楽しむスタイルが定番ですが、「テントサイトが取れなかった」「テント泊は準備が大変そう」という理由からテントなしでの参加を検討している方も多いのではないでしょうか。特に遠方からの参加者にとって、テント持参は大きな荷物になりますよね。
実は、ライジングサンはテントなしでも十分楽しむことができます。レジャーサイトの活用、ホテル泊、日帰り参加など複数の選択肢があり、それぞれにメリットがあります。この記事では、テントなしでライジングサンに参加する方法や必要な持ち物、注意点などを詳しく解説します。テントサイト抽選に落ちてしまっても、あきらめる必要はないんです!

記事のポイント!
- テントなしでライジングサンに参加する4つの方法
- 荷物管理のコツとクロークサービスの活用法
- テントなしでも快適に過ごすための持ち物リスト
- 天候や気温変化に対応するための服装と準備
ライジングサンでテントなしでも楽しむ参加方法
- テントサイトなしでもライジングサンを満喫できる4つの選択肢がある
- 日帰りで参加する場合は交通手段の確保が重要
- 近郊ホテルを利用すれば快適に過ごせる
- 車を持っている人は車中泊という選択肢も
- レジャーサイトを活用すれば2日目は朝まで滞在可能
- テントなし参加ではクロークサービスが荷物管理の強い味方
テントサイトなしでもライジングサンを満喫できる4つの選択肢がある
ライジングサンでテントサイトが取れなかった場合でも、音楽フェスを楽しむ方法は複数あります。調査の結果、最も一般的な選択肢として以下の4つが挙げられます。
まず1つ目は「日帰り参加」です。札幌市内や近郊にお住まいの方や、短時間でも楽しみたい方にとって、日帰りでの参加は手軽な選択肢となります。特に初めてライジングサンに参加する方は、まずは1日だけ参加してみるというのもおすすめです。
2つ目は「近郊ホテル・宿泊施設の利用」です。札幌市内のホテルに宿泊し、毎日会場に通うスタイルです。これならしっかりと睡眠をとることができ、シャワーやお風呂で汗を流せるというメリットがあります。特に体力に自信がない方や、小さなお子さんと一緒に参加する場合におすすめの方法です。
3つ目は「車中泊」です。駐車場を確保できれば、車の中で寝泊まりすることも可能です。この場合、マットレスやカーテンなどを準備して、車内を快適な空間にアレンジすることが大切です。車であれば荷物の収納にも困りません。
4つ目は「レジャーサイトの活用」です。サンステージ両脇にあるレジャーサイトは、レジャーシートを敷いて休憩したり仮眠したりできるスペースです。ただし、1日目の夜には撤去が必要なので、1日目から2日目にかけての宿泊には使えません。2日目のみの参加や、2日目から朝までいたい場合に有効な選択肢となります。
これらの選択肢の中から、自分のスタイルや予算、体力に合わせた参加方法を選ぶことで、テントサイトがなくてもライジングサンを存分に楽しむことができます。
日帰りで参加する場合は交通手段の確保が重要
ライジングサンに日帰りで参加する場合、最も重要なのは確実な交通手段の確保です。会場となる石狩市は札幌から距離があるため、事前に移動手段を計画することが必須となります。
日帰り参加の場合、会場への行き方としては複数の選択肢があります。まず、自家用車を利用する場合は駐車場チケットを事前に購入しておく必要があります。駐車場チケットは数に限りがあり、早めに完売してしまうことが多いため、チケットが発売されたらすぐに購入することをおすすめします。
公共交通機関を利用する場合は、JR札幌駅から地下鉄南北線に乗り、麻生駅でシャトルバスに乗り換えるのが一般的なルートです。シャトルバスは事前予約制で、片道900円(2023年時点)となっています。初日は朝9:30~14:00の間随時運行していますが、混雑状況によっては並ぶ時間がかかることも覚悟しておきましょう。
また、JTBのアクセスバスという選択肢もあります。これは札幌駅北口から会場まで直行するバスで、座席が確保されているため快適に移動できます。ただし、時間予約制となっているため、自分の行動予定に合わせたバスの時間を確保する必要があります。
特に1日目で帰る場合や最終日の深夜・早朝に帰る場合は、「ミッドナイトバス」の予約もおすすめです。これは会場からJR札幌駅北口まで運行する深夜バスで、確実に座って帰ることができます。ただし、札幌駅到着後は公共交通機関が動いていないため、宿泊先までの移動手段も考慮しておく必要があります。
日帰り参加では移動時間も考慮して、見たいアーティストの出演時間に合わせた計画を立てることが大切です。特に帰りのバスの時間は、フェスの熱気に浸りすぎて忘れないよう注意しましょう。
近郊ホテルを利用すれば快適に過ごせる
ライジングサンに参加する際、テントサイトを取らずに近郊のホテルに宿泊するという選択肢も非常に魅力的です。特に遠方から参加する方や、快適な睡眠環境を重視する方におすすめの方法です。
近郊ホテルを利用することの最大のメリットは、やはり快適さです。ライブで1日中踊り疲れた後に、シャワーやお風呂でさっぱりリフレッシュでき、清潔なベッドでぐっすり眠ることができます。また、エアコンが効いた室内で朝食や夕食をゆっくり取れるため、体力の回復も早くなります。これにより、次の日のライブをより一層楽しむための体力を温存できるわけです。
ホテル泊のもう一つの利点は、貴重品や余分な荷物を安全に保管できることです。テント泊の場合、貴重品管理は常に頭を悩ませる問題ですが、ホテルならルームセーフや鍵付きの部屋で安心して保管できます。また、天候の変化に合わせて着替えも持ち込めるため、雨や気温変化にも柔軟に対応できます。
ただし、ホテル泊を選択する場合は、早めの予約が必須です。ライジングサン開催時期は札幌周辺のホテルが非常に混み合い、料金も高騰する傾向にあります。特にお盆時期と重なるため、数ヶ月前から予約を入れておくことをおすすめします。札幌市内のホテルであれば、会場までのアクセスも比較的容易です。
注意点としては、毎日の移動時間を考慮する必要があることです。ホテルから会場までの往復には時間がかかるため、見たいアーティストの出演時間に合わせて移動計画を立てるようにしましょう。また、深夜に終わるライブを見た後の交通手段も事前に確認しておくことが重要です。
ホテル選びでは、札幌駅周辺やアクセスの良い場所を選ぶと、移動の負担が軽減できます。サウナやスパ施設があるホテルを選べば、疲れた体をより効果的に癒すこともできるでしょう。

車を持っている人は車中泊という選択肢も
ライジングサンでテントサイトが取れなかった方の中で、車で参加予定の方には「車中泊」という選択肢があります。車中泊は準備次第で非常に快適に過ごせる方法で、テント設営の手間もなく、天候に左右されにくいというメリットがあります。
車中泊を選択する際に最も重要なのは、事前に駐車場チケットを購入しておくことです。ライジングサンの駐車場は数に限りがあり、早めに売り切れてしまうことが多いため、チケット発売と同時に購入することをおすすめします。駐車場は出入り自由なので、必要に応じて外出することも可能です。
車中泊をより快適にするためには、いくつかのアイテムが必要になります。まず、車内で寝る際のマットレスは必須アイテムです。硬い車内の床で直接寝ると体が痛くなるため、折りたたみ式や空気を入れるタイプのマットレスを用意しましょう。また、プライバシーを確保するためのカーテンや日よけも重要です。市販の車用カーテンを使うか、100均などで大判のタオルを購入して代用することもできます。
車中泊の際の注意点としては、熱中症や寒さ対策が挙げられます。夏の車内は非常に暑くなるため、窓を少し開けて風通しを良くするか、扇風機などを用意することをおすすめします。逆に夜間は冷え込むこともあるため、寝袋や毛布などの防寒具も必要です。
また、車中泊をする場合は食料や飲料水の準備も忘れないでください。会場内の飲食は高額になりがちなので、クーラーボックスなどに飲み物や簡単な食料を保管しておくと便利です。その際、氷の補給も考慮に入れて計画を立てるといいでしょう。
車中泊のもう一つのメリットは、貴重品や荷物の管理が比較的容易なことです。鍵をかけることで安全に保管できるため、テント泊に比べて盗難のリスクが低くなります。ただし、車内に貴重品を残す場合は、必ず目立たない場所に収納するなどの対策を忘れないようにしましょう。
レジャーサイトを活用すれば2日目は朝まで滞在可能
ライジングサンでは、テントサイトのほかに「レジャーサイト」と呼ばれるエリアがあります。これはサンステージの両側に設けられた、レジャーシートを敷いて休憩できるスペースで、テントサイトがなくても利用できる便利な場所です。
レジャーサイトの最大の特徴は、レジャーシートや折りたたみ椅子を設置できることです。この場所からはサンステージがよく見え、ステージの音楽を楽しみながらくつろぐことができます。ただし、テントやパラソル、タープなどの設置は禁止されているため、日よけが必要な場合は帽子や日傘などの個人用アイテムで対応することになります。
重要なポイントとして、レジャーサイトは1日目の夜には一度すべて撤収しなければなりません。つまり、1日目から2日目にかけての宿泊場所としては使えないという制約があります。しかし、2日目は朝まで利用可能なので、2日目のみ参加する方や、2日目から朝日が昇るまでフェスを楽しみたい方にとっては、理想的な場所となります。
レジャーサイトを効果的に利用するためのコツとして、大きめで目立つ色のレジャーシートを用意することが挙げられます。混雑時に自分の場所を見つけやすくするためです。また、シートが風で飛ばされないように四隅をペグで固定することも重要です。ペグがない場合、他の参加者に場所を移動させられてしまうこともあるため、必ず持参しましょう。
レジャーサイトには荷物を置いておくこともできますが、貴重品は必ず持ち歩くようにしてください。盗難や紛失は自己責任となります。長時間その場を離れる場合は、大きなゴミ袋に荷物をまとめて口を縛っておくと、雨から荷物を守ることができ、盗難リスクも多少軽減できます。
2日目の夜から朝にかけてレジャーサイトで過ごす場合は、防寒対策が非常に重要です。北海道の夜は真夏でも冷え込むことがあり、寝袋やブランケットがあると快適に過ごせます。また、レジャーサイトで仮眠を取る際は、地面の凹凸による不快感を軽減するため、クッション性のあるマットを敷くことをおすすめします。
テントなし参加ではクロークサービスが荷物管理の強い味方
ライジングサンにテントなしで参加する場合、荷物の管理は大きな課題となります。そんな時に頼りになるのが「クロークサービス」です。クロークサービスを利用すれば、大きな荷物を預けることができ、身軽にフェスを楽しむことができます。
クロークサービスは会場入り口近くに設置されており、大きなビニール袋(サイズ:縦88cm × 横58cm × マチ15cm 内容量約100L)に荷物を入れて預けるシステムになっています。2023年時点での料金は2,500円でした。このサービスの良いところは、出し入れが何度でも自由にできる点です。ただし、クロークの利用には事前申し込みが必要なため、チケット購入時にあわせて申し込んでおくことをおすすめします。
クロークサービスを効果的に活用するためには、荷物の仕分けが重要です。以下のように荷物を分けておくと便利です。
まず、常に携行するもの(貴重品、スマホ、モバイルバッテリーなど)は小さなボディバッグに入れて持ち歩きましょう。リュックは1日中背負っていると疲れるため、肩掛けタイプのボディバッグが断然おすすめです。
次に、レジャーシートゾーンなどに置いておく中程度の荷物(食べ物、水、夜用防寒具など)。これらは必要に応じて取りに行ける場所に置いておくと便利です。
そして、クロークに預ける荷物(上記以外の荷物、貴重品ではないけれど盗まれたら困るもの)。着替えやレインウェア、長靴など、すぐには必要ないが天候の変化などで必要になるかもしれないものをここに入れておきます。
天候の変化に備えて、クロークから荷物を出し入れするタイミングも考慮しておくと良いでしょう。例えば、昼間は晴れていても夕方から雨の予報がある場合は、日中のうちにレインウェアを取り出しておくなどの準備が必要です。
また、クロークは特に混雑する時間帯があります。開場直後や終演間際は混みやすいので、少し時間をずらして利用するか、余裕を持った行動計画を立てることをおすすめします。
テントなしでライジングサンに参加する場合、クロークサービスは荷物の負担を軽減し、フェスをより楽しむための強い味方となります。うまく活用して、身軽に動き回れる環境を作りましょう。

ライジングサンにテントなしで行く際の持ち物と注意点
- 天候によって持ち物が大きく変わるので事前チェックが必須
- 悪天候対策として防水グッズの準備が必要不可欠
- 夜は寒くなるため防寒対策も忘れずに
- シャトルバスやミッドナイトバスの利用で移動の負担を軽減できる
- レジャーサイト利用時はペグ付きシートが場所確保に効果的
- テントなしでもリセールやチケットの種類を理解すれば柔軟に対応可能
- まとめ:ライジングサンでテントなしでも工夫次第で十分楽しめる
天候によって持ち物が大きく変わるので事前チェックが必須
ライジングサンロックフェスティバルに参加する際、持ち物リストを考える上で最も重要なのは天候のチェックです。北海道の石狩市で開催されるこのフェスは、天候が変わりやすく日中と夜の気温差も大きいため、事前の天気予報チェックは必須と言えます。
天気予報は、前日から当日直前まで常にチェックし続けることをおすすめします。ただし、気候変動の影響もあってか、最近の天気予報は当たりにくいこともあります。そのため、複数の天気サイトを参照し、予報が一致していれば信頼度が高いと判断するのが良いでしょう。
具体的には、以下のサイトを参考にするとよいでしょう:
- 石狩市の1時間天気 – 日本気象協会 tenki.jp
- 北海道石狩市の天気予報(1時間・今日明日・週間) – ウェザーニュース
また、天気予報を見る際には「札幌市」ではなく「石狩市」の天気を確認することが重要です。両市は近いものの、地域によって天気は異なる場合があります。
石狩市の特徴として、日中は真夏並みの気温になることもあれば、夜はダウンジャケットが必要なほど冷え込むこともあります。また、海に近い立地のため風が強いこともあり、これが体感温度に大きく影響します。
雨の可能性がある場合は、完全防水のレインウェアや長靴を用意しましょう。晴れの予報でも、念のために小さく折りたためるポケッタブルタイプのレインコートを持っておくと安心です。
晴天の場合は、強い日差しから身を守るための日焼け止めや帽子、サングラスが必須です。特に日中のステージ観覧では、日陰が少ないため、これらのアイテムがないと熱中症リスクが高まります。
天候が変わりやすいため、着脱しやすい重ね着スタイルの服装がおすすめです。例えば、Tシャツにポケッタブルパーカーを組み合わせれば、気温変化に柔軟に対応できます。
また、急な雨で地面がぬかるむこともあるため、靴選びも重要です。防水性があり、歩きやすいスニーカーかトレッキングシューズが理想的です。雨の可能性が高い場合は、折りたたみ式の長靴を持参するとよいでしょう。
天候によって持ち物が大きく変わるライジングサン。事前の天気チェックと適切な準備で、どんな天候でも快適にフェスを楽しみましょう。
悪天候対策として防水グッズの準備が必要不可欠
ライジングサンは過去の開催でもしばしば雨に見舞われています。テントなしで参加する場合、雨対策は特に重要となります。十分な防水グッズを準備することで、雨天時でも快適にフェスを楽しむことが可能です。
まず最も重要なのは、質の良いレインウェアです。コンビニで売っているような簡易的なポンチョでは、本格的な雨には対応できません。上下セパレートタイプのレインウェアがおすすめで、蒸れにくく動きやすいものを選ぶと良いでしょう。防水性と透湿性のバランスが取れた素材のものが理想的です。予算に余裕がある方は大手アウトドアブランドの製品がおすすめですが、リーズナブルなものでも十分機能性の高い製品はあります。
次に重要なのが足元の防水です。雨が降ると会場内は泥で足首まで沈むような状態になることもあります。そこで必須となるのが長靴です。ただし、重くてかさばる長靴は持ち運びに不便なため、折りたためるタイプや、足首丈の短めのレインブーツがおすすめです。「野鳥の会」のBマークの長靴は軽量で機能性も高く、フェス参加者の中でも定番の一つとなっています。
また、バッグやリュックの防水対策も忘れてはいけません。リュックに防水カバーをかければ、中身が濡れるリスクを大幅に減らすことができます。防水カバーがない場合は、大きめのビニール袋にリュックごと入れる方法も有効です。
小物類の防水対策として、ジップロックのような密閉できるビニール袋を複数持参することをおすすめします。スマートフォンや財布など、絶対に濡らしたくないものはここに入れておくと安心です。特にスマートフォンは、専用の防水ケースに入れるという選択肢もあります。
さらに、レジャーシートもペグで固定できるタイプのものを選ぶと、雨の日でも風で飛ばされる心配が少なくなります。また、シートの下に敷くビニールシートがあると、地面からの湿気を防ぐことができます。
予備の靴下を複数持参することも重要です。靴の中が濡れてしまった場合、乾いた靴下に履き替えるだけでも体感的な快適さは大きく変わります。速乾性のある素材の靴下を選ぶと、万一濡れてしまっても乾きやすいです。
防水グッズは重量とかさばるサイズが気になりますが、雨天時の快適さを考えれば必須アイテムです。事前の天気予報をチェックして、必要に応じて持ち物を調整しましょう。
夜は寒くなるため防寒対策も忘れずに
ライジングサンロックフェスティバルで意外と多くの初参加者が驚くのが、夏の開催にもかかわらず夜間の寒さがかなり厳しいという点です。北海道の夏は日中と夜の気温差が激しく、特に石狩は海に近いため風も強く、体感温度がさらに下がることがあります。テントなしで参加する場合、この寒さ対策は特に重要となります。
夜間の気温は10度前後まで下がることもあり、真夏の装いのままでは凍えるほどの寒さを感じることもあります。そのため、必ず防寒具を持参することをおすすめします。特におすすめなのは、ユニクロのウルトラライトダウンのような、コンパクトに畳めて軽量でありながら高い保温性を持つダウンジャケットです。これを1枚持っていれば、夜の寒さから身を守ることができます。
また、長袖のロンTシャツや長ズボンなども必須アイテムです。日中は半袖・半ズボンで過ごしても、夕方以降は長袖・長ズボンに着替えられるように準備しておきましょう。素材は綿100%より、速乾性がありながら保温性もあるポリエステル混の素材が理想的です。
頭部からの熱の放出も大きいため、ニット帽やフード付きのパーカーなども有効です。特に寝る時は頭を冷やさないよう注意が必要です。レジャーサイトで夜を過ごす場合、寝袋があると非常に快適です。寝袋がない場合は、大きめのブランケットやタオルケットを持参しましょう。
さらに、手足の先端は冷えやすいため、夜用の靴下も忘れずに持参することをおすすめします。足首まであるやや厚手の靴下があれば、寒さをかなり軽減できます。手袋も、特に気温が低い夜には重宝します。
また、貼るカイロも便利です。背中やお腹に貼ることで、芯から体を温めることができます。特に睡眠時には効果的で、限られた防寒具でも快適に眠ることができます。
飲み物も体温調節に重要です。冷たい飲み物ばかり飲んでいると体が冷えるため、夜間は温かい飲み物も選択肢に入れましょう。会場内には温かい飲み物を販売している店舗もありますので、上手に利用するとよいでしょう。
防寒対策をしっかりすることで、夜間も快適にフェスを楽しむことができます。特にテントなしで参加する場合は、昼と夜の両方に対応できる服装の工夫が重要となります。

シャトルバスやミッドナイトバスの利用で移動の負担を軽減できる
ライジングサンにテントなしで参加する場合、会場との往復をどうするかは大きな課題です。特に日帰りや宿泊施設からの参加では、効率的な移動手段を確保することが重要になります。そこで活用したいのが、シャトルバスやミッドナイトバスというオフィシャルの交通サービスです。
シャトルバスは、JR札幌駅から地下鉄南北線に乗り、終点の麻生駅からライジングサン会場まで運行しています。2023年時点での料金は片道900円で、事前予約が必要です。初日は朝9:30~14:00の間、随時運行しているため、自分の予定に合わせて会場入りすることが可能です。
シャトルバスの乗り場は麻生駅構内にあり、バスターミナル南レーン6番乗り場が指定されています。ただし、直接6番乗り場に向かうのではなく、駅構内を通って行く必要があるため注意が必要です。地上から直接乗り場へは行けない設計になっているためです。幸いにも駅構内には係員や案内板があるので、それらを頼りに進むとスムーズに乗り場に到着できます。
シャトルバスの所要時間は公式サイトでは約30分とされていますが、実際には駅前の交通状況によって40~50分程度かかることもあります。また、全員が座れるわけではなく、立ち乗りになる可能性もあるため、体力的な準備も必要です。
一方、確実に座って移動したい場合は、JTBアクセスバスの利用をおすすめします。このバスはJR札幌駅北口から会場まで直行し、予約制で座席が確保されています。ただし時間が固定されているため、自分の行動予定に合わせて予約する必要があります。
帰りの移動手段としては、ミッドナイトバスが非常に便利です。このバスは会場からJR札幌駅北口まで深夜に運行しており、1時便と2時便があります。特に1日目のみの参加者や、2日目の夜中に疲れて帰りたくなった場合に重宝します。ミッドナイトバスは必ず座って帰ることができるため、疲れた体に優しい移動手段と言えます。
ただし、ミッドナイトバスで札幌駅に到着した後、公共交通機関は動いていないため、宿泊先までの移動手段も考慮しておく必要があります。タクシーを利用する場合は、札幌駅北口から少し離れた場所の方が捕まえやすいようです。
また、シャトルバスもミッドナイトバスも事前予約が必須なので、チケット購入時に忘れずに申し込むようにしましょう。これらの交通サービスを上手に活用することで、テントなしでの参加でも移動の負担を大幅に軽減することができます。
レジャーサイト利用時はペグ付きシートが場所確保に効果的
ライジングサンでテントなしで過ごす場合、「レジャーサイト」の活用が鍵となります。このエリアをより快適に利用するためには、適切な装備と場所取りのコツを知っておくことが重要です。
レジャーサイトでの最強アイテムは、間違いなく「ペグ付きのレジャーシート」です。ライジングサンの会場は海に近いため風が強く、普通のレジャーシートだとすぐに飛ばされてしまう可能性があります。ペグで四隅をしっかり固定できるタイプのシートを選ぶことで、風が強い日でも安心して場所を確保できます。また、ペグがないシートは他の参加者に場所を移動させられるリスクもあるため、必ずペグ付きのものを選びましょう。
シートのサイズと色も重要なポイントです。混雑するフェス会場では、自分の場所を遠くからでも識別できることが大切です。そのため、大きめサイズで目立つ色(オレンジや赤など)のシートを選ぶと良いでしょう。ただし、あまりに大きすぎるシートは他の参加者の迷惑になる可能性があるため、適度なサイズ感を心がけてください。
レジャーサイトでは折りたたみ椅子の使用も許可されています。長時間過ごすことを考えると、地面に直接座るよりも椅子があった方が快適です。特に、リクライニング機能付きの椅子があれば、疲れた時に横になって休むこともできます。椅子を選ぶ際は、軽量で持ち運びやすいものを選ぶと良いでしょう。
レジャーサイトを利用する際に注意すべき点として、場所取りのタイミングがあります。人気のスポット(ステージが見やすい場所など)は早い時間から埋まっていく傾向があるため、良い場所を確保したい場合は早めに会場入りすることをおすすめします。ただし、1日目の夜にはすべての荷物を撤収する必要があるため、その点は覚えておきましょう。
また、レジャーサイトに荷物を置いておく場合のセキュリティ対策も重要です。貴重品は必ず自分で持ち歩き、盗難のリスクがある物は置かないようにしましょう。長時間その場を離れる場合は、大きなビニール袋に荷物をまとめて口を縛っておくと、雨から荷物を守ることができ、また盗難リスクも多少軽減できます。
レジャーサイトでの快適な過ごし方として、少し離れた場所に「拠点」を作るという方法もあります。人気エリアは混雑しやすいため、少し離れた静かな場所に拠点を設け、そこで休憩や食事をとり、ライブを見たい時だけステージ近くに移動するという方法です。これにより、混雑によるストレスを軽減しながらフェスを楽しむことができます。
テントなしでもリセールやチケットの種類を理解すれば柔軟に対応可能
ライジングサンでテントサイトを確保できなかった場合でも、諦める必要はありません。実は、チケットの種類を理解し、リセールシステムを活用することで、状況に応じた柔軟な参加プランを立てることが可能です。
まず、ライジングサンのチケットには大きく分けて「通し入場券」「16日券(1日目)」「17日券(2日目)」の3種類があります。テントサイトを確保できなかった場合、全日程参加する必要があるかどうかを再検討してみましょう。例えば、見たいアーティストが1日目だけであれば16日券のみを購入し、日帰りや近郊宿泊で参加する方法があります。逆に、2日目のみの参加であれば17日券を購入し、レジャーサイトを活用して朝まで楽しむこともできます。
また、「通し入場券」を持っていても、実は全日程参加する必要はありません。1日目だけ参加して宿泊施設に戻り、2日目もまた会場に来るというプランも可能です。リストバンドは有効期間内であれば再入場が可能なので、自分のスケジュールや体力に合わせた参加方法を選択できます。
もうひとつ知っておきたいのが「リセール」の仕組みです。ライジングサンでは、購入したチケットを公式の方法で他の人に譲渡することができます。テントサイト付きのチケットを持っている人が、何らかの理由で参加できなくなった場合、そのチケットがリセールに出されることがあります。
リセールチケットを購入するには、オフィシャルサイトでリセール情報をチェックし、指定された方法で購入手続きを行います。テントサイトが欲しい場合は、リセール情報を定期的にチェックすることで、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。ただし、人気のテントサイト(特にヘブンズやハピネス)はリセールでも競争率が高い傾向にあります。
また、駐車場チケットやシャトルバスチケット、クロークサービスなどの各種サービスチケットも早めに確保することが重要です。これらは数に限りがあり、早めに完売してしまうことが多いためです。特に日帰りや宿泊施設からの参加を予定している場合は、交通手段の確保が必須となります。
チケット購入後も、アーティストの出演情報やタイムテーブルの発表を随時チェックし、自分の参加プランを調整していくことが大切です。例えば、見たいアーティストの出演時間が判明したら、それに合わせてシャトルバスやミッドナイトバスの時間を選択するといった具合です。
ライジングサンのチケットシステムやリセールの仕組みを理解することで、テントサイトがなくても自分のスタイルに合わせた参加方法を見つけることができます。柔軟な発想で、最高のフェス体験を目指しましょう。

まとめ:ライジングサンでテントなしでも工夫次第で十分楽しめる
最後に記事のポイントをまとめます。
- テントサイトがなくてもライジングサンには「日帰り」「近郊ホテル宿泊」「車中泊」「レジャーサイト活用」の4つの参加方法がある
- 日帰り参加の場合はシャトルバスやJTBアクセスバスで会場に行き、必要に応じてミッドナイトバスで帰れる
- 近郊ホテル宿泊はシャワーやベッドで快適に過ごせるため体力回復がしやすい
- 車で参加する場合は車中泊という選択肢があり、マットレスやカーテンで快適な空間を作れる
- レジャーサイトは2日目朝までいられる便利なスペースで、ペグ付きシートがあると場所確保に有利
- クロークサービスを利用すれば大きな荷物を預けられ、身軽にフェスを楽しめる
- 天候によって持ち物が変わるため、複数の天気予報サイトで石狩市の天気を事前チェックすべき
- 雨対策としてレインウェアや長靴、バッグの防水カバーなどの準備が必要
- 北海道の夜は寒くなるため、ダウンジャケットや長袖・長ズボンなどの防寒具は必須
- チケットの種類(通し券・1日券・2日券)を理解し、見たいアーティストや自分の体力に合わせた参加計画を立てられる
- リセールシステムを活用すれば、後からテントサイト付きチケットを入手できる可能性もある
- 防水性と防寒性を備えた服装で天候の変化に対応すれば、テントなしでも快適にフェスを楽しめる