キャンプ初心者にとって設営の手軽さが魅力のDODワンタッチテント。ですが「壊れやすい」という声をよく耳にします。実際、設営が簡単な反面、フレームの折れやすさや修理の難しさなど、ユーザーが直面するトラブルは少なくありません。
本記事では、DODワンタッチテントが壊れやすいという評判の真相を独自調査し、その対策法を紹介します。また、代替となるテントの選び方や、ワンタッチテントの正しい使い方、壊れた時の対応策まで徹底解説。キャンプを快適に楽しむための正しいテント選びをサポートします。

記事のポイント!
- DODワンタッチテントが壊れやすい原因とその実態
- ワンタッチテントを長持ちさせるための正しい使い方と注意点
- 壊れた場合の対処法と修理の可能性について
- DOD以外のおすすめワンタッチテントと代替品の選び方
DODのワンタッチテントが壊れやすい原因とその対策
- DODのワンタッチテントのフレーム構造は壊れやすい設計になっている
- ワンタッチテントが壊れる主な原因は風や不適切な使用方法にある
- DODのワンタッチテントが壊れた時の修理対応は限定的である
- ワンタッチテントを長持ちさせるための使用方法と注意点
- DODのワンタッチテント種類別に壊れやすさを比較する
- ワンタッチテントの他のデメリットと対処法
DODのワンタッチテントのフレーム構造は壊れやすい設計になっている
DODのワンタッチテントは、設営の手軽さを最優先した設計となっています。その特徴は、傘のように生地と骨組み(ポール)が一体化しており、広げるだけで簡単に設営できる点です。しかし、この便利な構造にはトレードオフがあります。
ワンタッチ機構を実現するために、フレームには多くの可動部分が必要です。特に、DODのビッグダディやキノコテントなどの大型モデルでは、その重量から機構部分に大きな負荷がかかることがあります。独自調査によると、フレームが軸から外れたり、折れたりするトラブルが報告されています。
特に問題なのは、このフレーム構造が「組み込み式」であることです。通常のテントであれば、フレームが曲がったり折れたりした場合、そのパーツだけを交換できる場合が多いのですが、DODのワンタッチフレームはパーツの交換が難しい設計になっています。
この構造上の問題は、DODのワンタッチテント全般に共通する可能性があります。プレミアムワンタッチテントやライダーズバイクインテントなど、他のモデルでも同様の報告が見られます。特に大型モデルほど、その重量から負荷も大きく、壊れやすい傾向があるようです。
ただし、小型のワンタッチテントであれば、重量負荷が比較的少ないため、大型モデルほどのリスクはない可能性があります。選ぶ際は、自分の使用スタイルに合わせて、サイズと耐久性のバランスを考慮することが重要です。
ワンタッチテントが壊れる主な原因は風や不適切な使用方法にある
DODのワンタッチテントが壊れる主な原因として最も多いのが、強風による負荷です。ワンタッチテントは設営時や撤収時に風で煽られると、その構造上、フレームに無理な力がかかりやすくなります。
特にワンタッチテントの場合、通常のテントとは異なり、設営途中で部分的にペグダウン(固定)することが難しい設計になっています。そのため、風が吹くと人力で抑える必要があり、好ましくない方向に力がかかることがあります。
また、不適切な使用方法も壊れる原因になります。例えば、力を入れすぎたり、フレームに対して斜めに力をかけたりすると、ワイヤーが曲がったり折れたりするリスクが高まります。DODのワンタッチテントは、軽量でシンプルな構造ゆえに強度が弱い面があります。
さらに、収納時に無理に小さくたたもうとすると、フレームに過度な負荷がかかることもあります。特に初めて使う方は、取扱説明書をよく読み、正しい方法でたたむことが重要です。
一部のユーザーからは「2回目の撤収時にフレームの折り畳み部分のプラスチックが破損していることに気づいた」という報告もあります。このように、壊れる原因は必ずしも乱暴な扱いだけではなく、設計上の弱点と通常の使用時の負荷の蓄積も関係しているようです。
DODのワンタッチテントが壊れた時の修理対応は限定的である
DODのワンタッチテントが壊れた場合、修理の選択肢は残念ながら限られています。フレームが外れたり折れたりした場合、DODからの回答によると「組み込み式のため分解不可」「無理にはめても安全性が確保できないため修理できない」ということがあります。
ある使用者の報告によると、DODのビッグダディというテントで、フレームが外れたときにメーカーに問い合わせたところ、全損扱いで有償修理も有償交換もできないとの回答だったそうです。これはかなり高額なテントでも同様で、一度壊れるとゴミになってしまう可能性があります。
一方で、壊れ方やモデル、時期によっては保証期間内であれば新品交換に応じてもらえるケースもあります。例えば、ある使用者は1年保証期間内にフレームの破損を伝えたところ、「通常は使用後の損耗について補償対象外だが、今回は状況を考慮して」と新品に無償交換してもらえたという報告もあります。
しかし、これは例外的なケースかもしれません。一般的には、ワンタッチテント全般、特にDODのモデルでは、壊れたフレームの部分修理やパーツ交換が難しい構造になっているため、壊れたら買い替えを覚悟する必要があるでしょう。
修理を検討する場合は、まずメーカーサポートに連絡し、具体的な状況を説明して対応可能かどうか確認するのがベストです。購入から間もない場合は、特に保証期間内であれば交換してもらえる可能性が高まります。

ワンタッチテントを長持ちさせるための使用方法と注意点
DODのワンタッチテントを長く使用するためには、いくつかの重要な注意点があります。まず、設営・撤収時には風の少ない環境を選ぶことが大切です。風で煽られると、フレームに無理な力がかかり、破損リスクが高まります。
また、設営時にはテントを広げる前に、周囲に十分なスペースがあるか確認しましょう。木の枝や岩などの障害物にフレームが引っかかると、構造に無理な力がかかる原因になります。設営手順を守り、力任せに引っ張ったり押したりしないよう注意が必要です。
特に注意すべきは、以下のポイントです:
- 設営時は説明書通りの手順で行い、無理な力をかけない
- 風の強い日の使用は避け、使用中も風向きに注意する
- ペグダウンをしっかり行い、テントが動かないよう固定する
- 撤収時も無理に小さくたたまず、指定の方法で畳む
- 収納袋に入れる際、フレームを無理に曲げない
また、使用後のメンテナンスも重要です。テントが濡れた状態で長期保管すると、カビの発生だけでなく、金属部分の劣化を早める原因になります。使用後は必ず乾燥させてから収納しましょう。
保管場所も考慮すべきポイントです。高温多湿の場所や直射日光の当たる場所は避け、風通しの良い涼しい場所で保管することで、フレームや生地の劣化を防ぐことができます。これらの注意点を守ることで、ワンタッチテントの寿命を延ばすことが可能です。
DODのワンタッチテント種類別に壊れやすさを比較する
DODから販売されているワンタッチテントには、いくつかの種類があり、それぞれで構造や耐久性に違いがあります。ここでは、主要モデルの壊れやすさを比較してみましょう。
ビッグダディ(現在は販売終了): 大型のトンネル形2ルームテントで、価格も高額(約7万円)でした。大きいサイズのため、フレームへの負荷も大きく、壊れやすさが指摘されていました。また、雨漏りやコーナーパネルの密封性の問題も報告されていました。
プレミアムワンタッチテント: 設営・撤収が簡単な特徴を持ちますが、フォールディング機能する折りたたみ部分の破損報告があります。ユーザーの中には、1年以内に破損したケースもあるようです。
キノコテント: 比較的新しいモデルですが、ビッグダディと同様のワンタッチ機構を採用しているため、同じリスクを持つ可能性があります。ただし、サイズが小さいため、負荷は軽減されているかもしれません。
ワンタッチテント(T2-629シリーズ): 2人用の比較的コンパクトなモデルで、シンプルな構造のため、大型モデルよりは壊れにくい可能性があります。レビューでは「設営が楽」「丈夫」という声もありますが、風には注意が必要でしょう。
ライダーズバイクインテント: バイクツーリング向けのモデルで、設営・撤収の簡単さが魅力です。しかし、ユーザーからはフレームの破損報告もあり、特に風が強い場所では注意が必要です。
一般的に、サイズが大きくなるほどフレームへの負荷も大きくなるため、壊れるリスクも高まる傾向があります。また、価格帯が高いからといって必ずしも耐久性が高いわけではないようです。用途と頻度に合わせて、適切なモデルを選ぶことが重要です。
ワンタッチテントの他のデメリットと対処法
DODのワンタッチテントが壊れやすいという点以外にも、いくつかのデメリットが存在します。それぞれの問題点と対処法を見ていきましょう。
耐水性が低い場合がある: 多くのワンタッチテントはシングルウォール構造で、防水機能が不十分なモデルもあります。DODのワンタッチテントも、トグル(窓部分の布を巻いた時にまとめる留め具)の部分から水漏れがするという報告があります。
対処法:耐水圧の高いモデルを選ぶか、使用前にシーム加工(縫い目の防水処理)を施しましょう。また、雨が予想される場合は、タープと併用するのも効果的です。
結露しやすい: シングルウォール構造のワンタッチテントは、温度差により内側に水滴がつく「結露」が発生しやすいです。これは濡れたまま放置するとカビの原因になり、冷え込みで体調を崩す原因にもなります。
対処法:ダブルウォール構造(DODのわがやのテントLなど)を選ぶか、換気をしっかり行いましょう。またフライシートを併用すると、結露防止にも効果があります。
紫外線対策が不十分な場合がある: 安価なワンタッチテントではUVカット加工や遮光効果が少ないモデルもあります。長時間日光にさらされると、肌へのダメージだけでなく、テント内の温度上昇も問題になります。
対処法:UPF(紫外線防御係数)の数値が高いモデルを選びましょう。また、日陰に設営するか、別途タープを併用することも有効です。
冬の利用に適さないものが多い: ワンタッチテントは通気性が高いため、夏は涼しく過ごせますが、冬は隙間から冷たい風が入ってきて寒さを感じます。
対処法:オールシーズン使えるダブルウォールタイプのワンタッチテントを選ぶか、冬季はより密封性の高いドームテントなど別タイプのテントを使用しましょう。
これらのデメリットを理解し、適切な対処をすることで、ワンタッチテントの利点を最大限に活かしながらキャンプを楽しむことができます。特に初心者の方は、自分の使用状況や環境に合ったテント選びをすることが重要です。

DODのワンタッチテント以外の選択肢と比較
- ダブルウォール構造のワンタッチテントはより耐久性と快適性に優れている
- 壊れにくさを重視するならドームテントやツールームテントが適している
- コールマンやロゴスなど他メーカーのワンタッチテントの耐久性比較
- 宿泊キャンプに適したワンタッチテントの選び方と注意点
- レンタルで試せるおすすめのテント選びでミスマッチを防ぐ
- ポップアップテントとワンタッチテントの違いと選び方
- まとめ:DODワンタッチテントは壊れやすいが用途に合わせて選べば活用できる
ダブルウォール構造のワンタッチテントはより耐久性と快適性に優れている
ワンタッチテントの中でも、ダブルウォール構造を採用しているモデルは、シングルウォール構造のものと比較して耐久性と快適性が大幅に向上します。ダブルウォールとは、インナーテントとフライシートが分かれた二重構造のことを指します。
DODの「わがやのテントL」はダブルウォール構造を採用したワンタッチテントの代表例です。このような構造を持つテントでは、以下のようなメリットがあります。
まず、耐久性の面では、フライシートがインナーテントを保護する役割を果たすため、雨風や紫外線からテント本体を守ることができます。また、二重構造によって風の影響を受けにくく、フレームへの負荷も分散されるため、壊れにくい傾向があります。
快適性の面では、インナーテントとフライシートの間に空気層ができることで断熱効果が生まれ、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。さらに重要なのは、結露の問題が大幅に軽減されることです。インナーテントがポリコットン素材のモデルであれば、さらに結露が出にくくなります。
例えば、FIELDOORのダブルウォール構造のワンタッチテントや、DODのカンガルーテントはこのような特徴を持ち、オールシーズン使用できるモデルとして評価されています。
ただし、ダブルウォール構造のワンタッチテントは、シングルウォールのものより重量が増し、価格も高くなる傾向があります。また、設営時間もやや長くなることがあります。耐久性と快適性を求める方はダブルウォール構造を、軽量性と簡便さを重視する方はシングルウォール構造を選ぶとよいでしょう。
壊れにくさを重視するならドームテントやツールームテントが適している
ワンタッチテントの壊れやすさに不安を感じるなら、より耐久性の高いドームテントやツールームテントを検討する価値があります。これらのテントは、ポールとテント生地が分離しており、組み立てに少し時間はかかりますが、強度と安定性に優れています。
ドームテントの最大の特徴は、交差するポールがアーチ状の構造を作り出し、風や雨に強い形状を保つことです。万が一、ポールが曲がったり折れたりしても、交換可能なパーツとして販売されていることが多く、修理の選択肢が広がります。
代表的なドームテントには、コールマンの「ツーリングドームST」やスノーピークの「アメニティドームL」などがあります。これらは設営方法が比較的シンプルで、初心者でも慣れれば10分程度で設置できます。また、防水性や耐風性も高く、安心して使用できます。
ツールームテントは、さらに居住空間を広げたモデルで、リビングスペースと寝室スペースが分かれているのが特徴です。家族連れやグループでのキャンプに適しており、長期滞在でも快適に過ごせます。
耐久性の高いテントを選ぶ際のポイント:
- ポールの素材:カーボン製やアルミ製のポールは、グラスファイバー製より強度が高い
- 生地の強度:デニール数(D)が大きいほど、生地が厚く丈夫
- 耐水圧:1,500mm以上あれば、一般的な雨なら問題なく対応可能
- フレーム構造:交差式のフレームが多いほど安定性が高まる
- メーカーの信頼性:アフターサービスが充実しているメーカーを選ぶ
確かに、これらのテントはワンタッチテントと比較して設営に時間がかかりますが、何度も買い替えるコストや、キャンプ中のトラブルを考えると、耐久性の高いテントへの投資は長期的には経済的かもしれません。特に、頻繁にキャンプを楽しむ予定がある方には、ドームテントやツールームテントがおすすめです。
コールマンやロゴスなど他メーカーのワンタッチテントの耐久性比較
DOD以外にも、多くのメーカーがワンタッチテントを販売しています。ここでは、主要メーカーのワンタッチテントの耐久性について比較してみましょう。
コールマン(Coleman): アウトドアブランドの老舗として知られるコールマンのワンタッチテントは、安定した品質で評価されています。特に「クイックアップドーム/W+」は紫外線対策に特化し、室内の温度上昇も防ぐ設計になっています。フレーム構造も比較的頑丈で、適切に使用すれば長期間使用できるという報告が多いようです。
ロゴス(LOGOS): ロゴスの「ソーラーブロック ポップフルシェルター」などは、UVカット機能に優れており、夏のレジャーに人気があります。フレームの耐久性については、中程度と評価されることが多く、使用頻度が少ない方であれば十分な耐久性があると言えるでしょう。
KAZOO: 「ポップアップテント」では、3,000mmの耐水圧を誇る防水PUコーティングポリエステルを採用し、防水性と通気性のバランスが取れています。一部のユーザーレビューでは、強風時のフレームの安定性に懸念を示す声もありますが、一般的な使用では問題ないとされています。
FIELDOOR: 「ワンタッチテント100」などは、コストパフォーマンスに優れた製品で、初心者に人気があります。インナーテントは紐を引くだけで組み立てられる簡便さが魅力ですが、耐久性については価格相応との評価が多いようです。頻繁に使用する場合は、より高価格帯のモデルを検討した方が良いかもしれません。
メーカー別のワンタッチテント耐久性比較表:
メーカー | モデル例 | 耐水圧 | フレーム耐久性 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
DOD | ワンタッチテント | 1,500mm | 中~低 | 設営の簡単さ、コスパ |
Coleman | クイックアップドーム/W+ | 記載なし | 中~高 | UV対策、温度調節 |
LOGOS | ソーラーブロックシェルター | 記載なし | 中 | UV対策、軽量性 |
KAZOO | ポップアップテント | 3,000mm | 中 | 高い防水性 |
FIELDOOR | ワンタッチテント100 | 1,500mm | 中~低 | コスパ、簡便性 |
どのメーカーのワンタッチテントも、強風時の使用には注意が必要です。また、フレームの耐久性は使用状況や頻度によって大きく変わるため、一概にどのメーカーが最も耐久性が高いとは言えません。自分の使用スタイルに合わせて選ぶことが重要です。

宿泊キャンプに適したワンタッチテントの選び方と注意点
宿泊を伴うキャンプでワンタッチテントを使用する場合、デイキャンプやレジャーとは異なる選び方と注意点があります。適切なテント選びで、快適な宿泊キャンプを楽しみましょう。
まず、宿泊キャンプに適したワンタッチテントの条件として、以下のポイントが重要です:
1. 耐水圧の高さ: 宿泊キャンプでは、夜間の急な雨に備える必要があります。耐水圧が1,500mm以上あるモデルを選ぶことで、強い雨でも安心して過ごせます。DODのワンタッチテントも含め、多くのモデルでは耐水圧の数値が記載されているので、確認しましょう。
2. ダブルウォール構造: 結露防止と断熱効果のために、ダブルウォール構造(インナーテントとフライシートが分かれている)のモデルがおすすめです。DODの「わがやのテントL」やFIELDOORの「ダブルウォール構造のワンタッチテント」などが該当します。
3. 適切なサイズ選び: 寝るだけなら、定員-1人分のサイズが快適です。例えば、公称3人用であれば2人で使用するのが理想的です。荷物の置き場所も考慮して、少し余裕のあるサイズを選びましょう。
4. 前室の有無: 靴や濡れた荷物を置く場所として、前室があるモデルが便利です。宿泊時には、テント内を清潔に保つために重要な要素となります。
5. 換気機能: ベンチレーション(換気口)がしっかりしているモデルを選ぶことで、結露を軽減し、快適に過ごせます。特に季節の変わり目や多湿な環境では重要です。
宿泊キャンプでワンタッチテントを使用する際の注意点:
- 風の強い場所では、ペグやロープでしっかり固定する
- 地面の状態を確認し、尖った石などを取り除いてからテントを設置する
- グランドシートを敷くことで、底面からの湿気や破れを防止する
- 冬季の使用では、追加の断熱材や寝具を用意する
- テント内での調理は避け、換気に注意する
また、初めての宿泊キャンプでは、家の庭やベランダで一度試し張りをしておくことをおすすめします。設営方法に慣れるだけでなく、テントの大きさや使い勝手を事前に確認できます。
宿泊キャンプ用にワンタッチテントを選ぶ際は、簡便さだけでなく、これらの要素も考慮して、自分のスタイルに合ったモデルを選ぶことが大切です。
レンタルで試せるおすすめのテント選びでミスマッチを防ぐ
テント購入前に、実際の使用感を確かめたい方には、レンタルサービスの利用がおすすめです。特にDODのワンタッチテントのような壊れやすさが懸念される製品は、購入前に試してみることで、自分のキャンプスタイルに合うかどうかを判断できます。
タナベスポーツなどのキャンプ用品レンタルサービスでは、様々なテントを比較的安価に借りることができます。例えば、以下のようなモデルがレンタル可能です:
コールマン テント ツーリングドームST: 1~2人用のドームテントで、収納時はコンパクトながら、展開時は十分な広さがあります。前室も備えており、雨天時でも便利です。ポールの差し込み方が簡単な設計で、初心者にもおすすめです。
ホールアース アーストリッパー2.0: 遮光性に優れた1~2人用のドームテントで、大きな前室があり、収納スペースとしても活用できます。耐水圧は3,000mmと高く、大雨や強風にも安心して使えます。
レンタルサービスを利用する主なメリットは以下の通りです:
- 実際の使用感を体験できる: 設営のしやすさや居住性、耐久性などを実際に試すことができます。
- 複数のモデルを比較できる: 違うメーカーや形状のテントを数回に分けて借りて比較することで、自分に合ったテントを見つけやすくなります。
- 初期投資を抑えられる: 特に初心者の方は、キャンプを続けるかどうか迷っている段階で高額なテントを購入するリスクを避けられます。
- メンテナンスの手間が省ける: テントの洗浄や乾燥、収納などの手間がなく、返却するだけで済みます。
- 保管スペースが不要: マンションやアパートなど収納スペースが限られている方でも、必要な時だけレンタルすれば良いため、保管の心配がありません。
レンタルサービスを利用する際は、事前に予約状況を確認し、特に繁忙期(ゴールデンウィークや夏休みなど)は早めに予約することをおすすめします。また、返却時間や洗浄の必要性など、各サービスのルールを確認しておくことも大切です。
テント購入の失敗を避け、より自分に合ったアウトドア体験をするために、レンタルサービスの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
ポップアップテントとワンタッチテントの違いと選び方
ポップアップテントとワンタッチテントは、どちらも簡単に設営できるという共通点がありますが、構造や適した用途に違いがあります。それぞれの特徴を理解して、目的に合った選択をしましょう。
ポップアップテントの特徴:
- 収納袋から出すだけで自動的に展開する超簡単設営
- 細いワイヤーが組み込まれた軽量構造
- 非常に軽量で持ち運びやすい
- 比較的安価な価格帯が多い
- 壊れやすく、強風に弱い傾向がある
- 主にピクニックや運動会などの短時間利用向き
ワンタッチテントの特徴(DODを含む):
- 傘のように広げるだけで設営できる簡便さ
- ポールが交差された比較的頑丈な構造
- ポップアップテントよりは重いが、通常テントより軽量
- 価格帯は中程度のものが多い
- 適切に使えばキャンプでの宿泊も可能
- サイズバリエーションが豊富
両者の主な違いは、ポップアップテントは展開時に人の手をほとんど必要としない超簡易構造である一方、ワンタッチテントは人が実際に広げる動作が必要ですが、その分構造が頑丈になっている点です。
選び方のポイント:
- 用途による選択:
- 日帰りレジャーや数時間の使用→ポップアップテント
- 宿泊を伴うキャンプ→ワンタッチテント(特にダブルウォール構造)
- 場所による選択:
- 風の強い場所→ワンタッチテント(ただし十分な固定が必要)
- 風の弱い穏やかな場所→どちらも使用可能
- 予算による選択:
- 低予算→ポップアップテント
- 中程度の予算→ワンタッチテント
- 高予算→ドームテントなど通常の組立式テント
- 耐久性の重視度:
- 頻繁に使用する予定→ワンタッチテントまたは通常テント
- 年に数回程度の使用→ポップアップテントでも十分
ポップアップテントは、例えばSOARMAXの「ワンタッチテント」や、SVNVIOZの「サンシェードテント」などが代表的です。これらは設営が数秒で完了するほど簡単ですが、耐久性には限界があります。
一方、DODのワンタッチテントやFIELDOORの「ワンタッチテント100」は、設営は少し手間がかかりますが、比較的長期間の使用にも耐えられる設計になっています。
どちらを選ぶにしても、使用環境や頻度、予算を考慮して、自分のニーズに最も合ったテントを選ぶことが大切です。特に初めてのキャンプでは、レンタルで両方を試してみるのも良い方法でしょう。

まとめ:DODワンタッチテントは壊れやすいが用途に合わせて選べば活用できる
最後に記事のポイントをまとめます。
- DODのワンタッチテントは設営の簡単さが魅力だが、フレーム構造上壊れやすい傾向がある
- 特に大型モデル(ビッグダディなど)は重量による負荷でフレームが損傷するリスクが高い
- フレームが壊れた場合、構造上パーツ交換が難しく全損扱いになることが多い
- 壊れる主な原因は強風による負荷や不適切な使用方法で、設営・撤収時に特に注意が必要
- ワンタッチテントは他にも耐水性の低さ、結露しやすさ、紫外線対策不足などのデメリットがある
- ダブルウォール構造のワンタッチテントは耐久性と快適性が向上するため宿泊キャンプに適している
- 壊れにくさを重視するなら、ドームテントやツールームテントが適している
- コールマンやロゴスなど他メーカーのワンタッチテントも検討する価値がある
- 宿泊キャンプには耐水圧の高さ、ダブルウォール構造、適切なサイズが重要な選択基準となる
- 購入前にレンタルで試すことでミスマッチを防ぎ、自分に合ったテントを見つけられる
- ポップアップテントとワンタッチテントは用途や予算に応じて使い分けるのが効果的
- DODのワンタッチテントは壊れやすさに注意しつつ、適切な使用方法と選び方で十分活用できる製品である