タープテントは軽くて設営が簡単なため、キャンプやイベントで重宝する道具ですが、強風や不適切な取り扱いで骨組みが折れてしまうことがあります。「買い替えるしかないのか」と諦める前に、実はタープテントの骨組みは修理可能なケースが多いんです。今回はタープテントの骨組み修理について、自分でできる修理方法や部品の入手方法、修理と買い替えの判断基準などを詳しくご紹介します。

メーカーによってはパーツの取り寄せが可能で、一般的な工具を使って自分で修理できることが多いです。特に人気ブランドのFIELDOORやキャプテンスタッグ、ロゴスなどは交換用パーツが充実しており、部品交換で長く愛用することができます。修理費用は部品代と送料で数千円程度で済むことが多く、新品を購入するよりもお得です。
記事のポイント!
- タープテントの骨組みが折れる主な原因と適切な対処法
- 自分でできるタープテント骨組みの修理方法と必要な工具
- メーカー別の交換用パーツの入手方法と価格相場
- 修理すべきか買い替えるべきかの判断基準
タープテントの骨組みを修理する方法と全体像
- タープテント骨組みが折れる一般的な原因は強風や不適切な使用
- 修理方法は大きく分けて自分で行う方法と業者依頼の2種類がある
- FIELDOORやロゴスなど各メーカーは交換用パーツを販売している
- タープテント修理パーツの種類と部品の名称を把握することが重要
- 折れた骨組みの修理費用は部品代と送料で2,000〜5,000円程度
- 修理か買い替えかの判断基準は破損状態と部品の入手しやすさ
タープテント骨組みが折れる一般的な原因は強風や不適切な使用
タープテントの骨組みが折れる主な原因として、まず挙げられるのが強風による影響です。調査の結果、多くのケースでタープテントは風に飛ばされて骨組みが破損していることがわかりました。タープテントは軽量に設計されているため、適切な風対策をしないと簡単に飛ばされてしまいます。
次に多いのが、雨天時の使用による破損です。天幕に溜まった雨の重みでフレームに負荷がかかり、折れてしまうケースが報告されています。イージーアップテントなどの多くのタープテントは防水加工されていますが、常設用ではないため、長時間の雨天使用は推奨されていません。
また、不適切なたたみ方も骨組み破損の原因となります。適切な部分を持たずに無理やりたたむと、フレームが曲がったり折れたりする可能性があります。多くのメーカーは「たたむマーク」など目印を付けていますので、それに従って収納することが重要です。
保管方法の問題も見過ごせません。テントを横に寝かせて保管したり、何かの下敷きにしたりすると、テント自体の重みでフレームが破損したり、天幕の劣化が早まることがあります。立てた状態での保管が推奨されています。
さらに、テント設営時の人数も関係します。「じいじの趣味の部屋」のブログでは、一人で組み立てたことによりフレームに歪みが生じて折れたケースが紹介されています。可能であれば複数人で設営するか、一本ずつ慎重に広げていくことが推奨されます。
修理方法は大きく分けて自分で行う方法と業者依頼の2種類がある
タープテントの骨組み修理方法は、大きく分けて「自分で修理する方法」と「業者に依頼する方法」の2種類があります。どちらを選ぶかは、破損の程度や自分のDIYスキル、時間的余裕などによって決めるとよいでしょう。
自分で修理する場合、必要な交換部品を購入し、工具を使って破損した部品を取り外し、新しい部品に交換する流れになります。この方法のメリットは、修理費用を抑えられることと、自分のペースで修理できることです。一般的にタープテントは、ボルトとナットを取り外すだけで交換できる部品が多いため、特別な技術がなくても修理できることが多いです。
一方、業者に依頼する場合は、修理専門業者またはメーカーにテントを送り、修理してもらう方法です。イージーアップなどの一部メーカーでは有償修理サービスを提供しています。この方法のメリットは、専門的な技術と経験を持ったスタッフによる的確な修理が受けられることです。分かりづらいフレームの歪みなども判断でき、全体的なメンテナンスも行ってもらえます。
業者依頼のデメリットとしては、往復の送料と工賃がかかることと、修理期間が長くなることが挙げられます。イージーアップの場合、修理期間は約1ヶ月程度とされています。テント使用日に間に合わない場合は、自分で修理する方が良いかもしれません。
どちらの方法を選ぶにせよ、まずは製品の型番や破損箇所を確認し、適切な部品が入手可能かどうかを調べることが重要です。部品が入手できないほど古い製品の場合は、買い替えも検討する必要があるでしょう。
FIELDOORやロゴスなど各メーカーは交換用パーツを販売している

タープテントの主要メーカーは、交換用パーツを販売しており、部品単位での修理が可能になっています。これにより、テント全体を買い替える必要がなく、経済的かつエコロジカルに使い続けることができます。
FIELDOORは特に部品販売に力を入れているメーカーの一つです。調査の結果、FIELDOORのタープテントはほとんどの部品が補修パーツとして販売されています。クロスバー、脚フレーム、ルーフトップキャップなど様々な部品がAmazonや楽天市場で購入可能です。FIELDOORの公式FAQによると、「部品は予告なく仕様変更する場合があるため、製造年や型番によっては代替部品をご案内させていただくことがございます」とのことなので、購入前に型番の確認が必要です。
ロゴスも同様に部品販売に対応しています。ロゴスショップ公式オンラインの「部品別修理」ページから、製品名と品番を入力すると、該当製品の交換パーツを注文できるシステムになっています。例えば「QセットBlackタープ 220」の場合、屋根フレーム(3,850円/本)、ジャバラフレーム(4,290円/本)、脚フレーム(4,070円/本)などの部品が購入可能です。
キャプテンスタッグも交換パーツの販売を行っています。特にクイックシェードシリーズは、公式サイトからパーツを取り寄せることができます。ブログ「STELLA」では、クイックシェード300UVの修理事例が紹介されており、送料込みで2,000円程度で部品を入手できたと報告されています。
コールマン、小川キャンパル、スノーピークなどのブランドも現行品であれば部品の入手が可能です。ただし、現行品以外は部品の入手が難しい場合もあるので、事前に確認が必要です。総じて、高級なメーカーやアフターサービスの良いメーカーほど、部品対応が充実しています。
タープテント修理パーツの種類と部品の名称を把握することが重要
タープテントを修理する際には、どの部分が破損しているのかを正確に把握し、適切なパーツを注文することが重要です。しかし、部品の名称は一般的に馴染みがなく、メーカーによっても呼び方が異なることがあります。
一般的なタープテントの主要パーツには以下のようなものがあります:
- 脚フレーム:テントの支柱となる部分で、高さ調節機能がついていることが多い
- クロスバー:屋根の骨組みを形成する、X字型に交差する部分
- センタークロス:中央部分のクロスバー
- エンドクロス:端部分のクロスバー
- ルーフバー:屋根の骨組みを支える横バー
- ジョイント部分:各フレームを接続する金具や樹脂パーツ
- センタージョイント:中央部分の接続部品
- 接地三角樹脂パーツ:脚の接地部分のキャップ
- 天幕(トップカバー):屋根となる布部分
FIELDOORの場合、公式情報によると部品は「クロスバー(センタークロス)」「クロスバー(エンドクロス)」「クロスバー連結セット」「脚フレーム」「ルーフバーセット」「収納バッグ」などと分類されています。型番によって「G1/G2/G3/G3A」など世代の違いもあるため、自分のテントの型番を確認することが重要です。
ロゴスの場合は「屋根フレーム」「ジャバラフレーム」「脚フレーム」「センタージョイント」「接地三角樹脂パーツ」などの名称が使われています。
キャプテンスタッグの場合、公式サイトの説明によると部品は①〜⑤などの番号で管理されていることもあります。取扱説明書やパーツリストを参照すると、正確な部品名や番号がわかります。
パーツを注文する際は、製品の型番、購入時期、破損箇所の写真などを準備しておくと、スムーズに適切な部品を入手できる可能性が高まります。わからない場合は、購入店やメーカーに問い合わせて確認するのが確実です。
折れた骨組みの修理費用は部品代と送料で2,000〜5,000円程度
タープテントの骨組み修理にかかる費用は、破損部分や数量、メーカーによって異なりますが、一般的には部品代と送料で2,000〜5,000円程度が相場です。自分で修理する場合は工賃がかからないため、新品を購入するよりも大幅に費用を抑えることができます。
部品単価の例を見てみましょう。FIELDOORのタープテント用パーツの場合、Amazonでの価格は以下のとおりです:
- クロスバー(センタークロス):約1,980円
- クロスバー(エンドクロス):約1,900円
- 脚フレーム:約2,100円〜3,100円
- クロスバー連結セット:約3,400円
- ルーフバーセット:約2,700円〜4,400円
ロゴスの「QセットBlackタープ 220」の場合は:
- 屋根フレーム:3,850円/本
- ジャバラフレーム:4,290円/本
- 脚フレーム:4,070円/本
- センタージョイント:2,750円/個
- 接地三角樹脂パーツ:660円/個
ブログ「STELLA」では、キャプテンスタッグのクイックシェード300UVの交換パーツを送料込みで2,000円程度で入手できたと報告されています。破損が数カ所ある場合は、その分費用がかかりますが、それでも新品購入よりは経済的です。
一方、業者に修理を依頼する場合は、往復送料に加えて工賃が発生します。イージーアップの場合、公式情報によると「修理工賃は修理箇所により異なる」とされていますが、複数のブログ情報から推測すると、簡単な修理で3,000円程度、複雑な修理で5,000円以上かかる可能性があります。
また、骨組みがたくさん折れている場合は、フレーム全体を買い替えた方がお安く済むこともあります。イージーアップの修理スタッフによると、そのような場合は修理よりもフレーム交換を勧められることもあるようです。
総じて、1〜2カ所の破損であれば自分で修理するのが最も経済的で、広範囲にわたる破損や複雑な修理が必要な場合は、専門業者に相談するか新品購入を検討した方が良いでしょう。
修理か買い替えかの判断基準は破損状態と部品の入手しやすさ
タープテントを修理するべきか、それとも買い替えるべきかの判断は、いくつかの要素を考慮して決める必要があります。主な判断基準は破損の程度と部品の入手しやすさです。
まず、破損状態の評価が重要です。1〜2カ所の局所的な破損であれば、部品交換で対応できる可能性が高く、修理が経済的です。しかし、複数の骨組みが折れてしまった場合や、フレーム全体が歪んでしまった場合は、部品交換だけでは対応できないこともあります。ブログ「そうだ、ハイエースで行こう!」では、6カ所も骨折していたタープテントでも、部品交換で修理できた事例が紹介されていますが、広範囲の破損の場合は買い替えを検討した方が良いケースもあるでしょう。
部品の入手しやすさも重要な判断基準です。現行モデルであれば部品が入手しやすいですが、古いモデルや廃番製品の場合は部品の入手が困難なことがあります。FIELDOORのFAQによると「部品の在庫状況により、ご用意ができない場合もございます」とされています。部品が入手できない場合は、買い替えが唯一の選択肢となります。
また、修理コストと新品価格の比較も重要です。修理に必要な部品が多く、総コストが新品購入費用の半分以上になる場合は、買い替えを検討した方が経済的かもしれません。特に、数年使用したテントで天幕も劣化している場合は、フレームを修理しても全体的な耐久性は向上しないことを考慮すべきです。
一方で、特に愛着のあるテントや高級モデルの場合は、多少コストがかかっても修理して使い続けることに価値を見出す方もいるでしょう。環境への配慮という観点からも、可能な限り修理して長く使うことは推奨されます。
最終的には、テントの使用頻度や今後の使用計画、予算などを考慮して、総合的に判断することをおすすめします。わからない場合は、メーカーや修理専門店に相談するのも一つの方法です。

タープテントの骨組みを自分で修理する手順と注意点
- 自分でタープテント骨組みを修理するには六角レンチやドライバーが必要
- ワンタッチテントの骨が折れた場合の部品交換手順はネジを外して新しい部品に交換
- タープテントの足が折れた場合は脚部パーツを個別に交換可能
- タープテントの補強は自作部品や補強パーツで強度アップが可能
- FIELDOORやキャプテンスタッグなどブランド別の部品取り寄せ方法
- テント部品のばら売りはAmazonや楽天市場など各種通販サイトで購入可能
- まとめ:タープテント骨組み修理は適切な部品と工具があれば自分でも可能
自分でタープテント骨組みを修理するには六角レンチやドライバーが必要
タープテントの骨組みを自分で修理する際には、適切な工具を準備することが重要です。基本的に必要となる工具は一般家庭にあるものが多く、特殊な道具はほとんど必要ありません。
最も一般的に必要となる工具は、プラスドライバーです。ほとんどのタープテントは、フレームを固定するネジがプラスネジになっているため、サイズの合うプラスドライバーを用意しておくことで、スムーズに部品の取り外しと交換ができます。ブログ「そうだ、ハイエースで行こう!」によると、「交換はプラスドライバ一本で出来ちゃいます」とのことです。
六角レンチ(六角棒スパナ)も頻繁に使用されます。特に、キャプテンスタッグなどのブランドでは、六角ボルトを使用していることがあるため、六角レンチのセットを準備しておくと良いでしょう。ブログ「STELLA」では、キャプテンスタッグのクイックシェードの修理に「六角レンチ」を使用している様子が紹介されています。
その他、用意しておくと便利な工具としては:
- 小型のペンチ:小さなナットを掴んだり、固くなったネジを回したりする際に役立ちます
- スパナ:一部のタープテントではナットを固定するためにスパナが必要な場合があります
- ラジオペンチ:細かい部品の操作に便利です
また、修理作業を行う際のポイントとして、「強く締めると動きが悪くなるので若干ユルユルくらいがいい」という指摘があります。タープテントは折りたたむ際にフレームが動く必要があるため、締め付けすぎると正常に動作しなくなる可能性があります。
さらに、部品交換作業は広げた状態で行うため、十分なスペースを確保する必要があります。屋外や広いガレージなどで作業すると良いでしょう。雨天時の屋外作業は避け、乾燥した場所で作業することをおすすめします。
修理作業は複雑ではありませんが、ネジの数が多いため時間がかかることがあります。焦らず丁寧に作業を進めることが重要です。また、取り外したネジや小さな部品を紛失しないよう、容器などに保管しながら作業を進めると安心です。
ワンタッチテントの骨が折れた場合の部品交換手順はネジを外して新しい部品に交換
ワンタッチテントの骨組みが折れた場合の修理手順について、具体的なステップをご紹介します。基本的な流れは、テントを広げて、壊れた部分のネジを外し、新しい部品に交換するというシンプルなものですが、いくつか注意点があります。
まず、修理を始める前に、破損箇所と必要な交換パーツを正確に把握しましょう。Fungoalのウェブサイトでは「事前に破損箇所、個数を調べ、スペア部品をお手元に準備しておいてください」とアドバイスされています。
修理の具体的な手順は以下のとおりです:
- テントを立てて広げます。これにより、フレームの構造が分かりやすくなります。
- 天幕(屋根の布部分)を取り外します。天幕がついていると作業がしづらくなるためです。
- プラスドライバーや六角レンチを使って、破損箇所のネジを取り外します。この際、小さめのペンチがあると便利です。
- 折れたフレームを取り外し、新しいフレームに交換します。
- ネジを元通りに締めて固定します。
複数箇所の破損がある場合、Fungoalのアドバイスによると「1箇所づつ取り外して、取り付けてからつぎの箇所を外してください。複数箇所を最初に外してしまうと、テントが安定しなくなり、作業がしにくくなってしまいます」とのことです。
フレームを取り付ける際は、前後左右のフレームを参考にしながら取り付けることも重要です。特にクロスしている部品は、クロスの前後が隣と同じになるように注意しましょう。
ネジの締め方にも注意が必要です。Fungoalによると「この場合、ネジは4箇所で留めますが、1個づつ締めるのではなく、4箇所仮止めしてから、4箇所均等に締め直していくようにしてください」と説明されています。これにより、フレーム全体のバランスが保たれます。
最後に、すべての交換が終わったら、フレームを広げて動作確認をしましょう。付け方が間違っていると、テントが正常に開かない可能性があります。
作業時間の目安ですが、Fungoalによると「フレーム1本の交換だけなら約10分で終了します」とのことです。ただし、複数箇所の修理が必要な場合は、それに比例して時間がかかると考えておくとよいでしょう。
タープテントの足が折れた場合は脚部パーツを個別に交換可能

タープテントの足(脚部)が折れた場合も、個別のパーツ交換で対応可能です。脚部は人の体重や風の影響を直接受けるため、比較的破損しやすい部分ですが、多くのメーカーが交換用の脚部パーツを提供しています。
脚部の交換方法は基本的に他のフレーム部分と同様ですが、高さ調節機能が付いている場合は少し複雑になることがあります。脚部の構造は大きく分けて、「上段パイプ」と「下段パイプ」があり、それぞれ別のパーツとして販売されていることが多いです。
FIELDOORの場合、公式情報によると「脚フレームフルセット」「脚フレーム下段パイプ」「脚フレーム上段パイプ用下部ブラケット」などのパーツが個別に購入可能です。価格は2,100円〜3,100円程度です。タンスのゲンでも同様に、「当店2~3mタープテント専用交換パーツ 脚用」が2,799円で販売されています。
脚部の交換時に注意すべき点として、「脚を伸ばした状態で、脚を前後左右に少しづつずらしながら下部脚を引き抜く」という方法があります。FIELDOOR FAQでは、「脚の高さを調節するポッチが出ない」場合の対処法として、「脚を外して内側を覗いていただき、球体が内側に入り込んでいないかをご確認して、ご調整をお願いします」とアドバイスされています。
また、脚部には「接地三角樹脂パーツ」と呼ばれる、地面に接する部分のキャップがあります。これも破損しやすい部分ですが、ロゴスの場合660円程度で交換パーツが入手可能です。
脚部の修理が難しい場合や、強度を高めたい場合には、補強パーツを追加する方法もあります。FIELDOORでは「サイドフレーム補強パーツ 4本セット」(3,280円)が販売されており、「簡単取り付け たわみ ゆがみ軽減」という効果があるとされています。
ニューテックジャパンでは「キャスターレッグフレーム」(4,620円)という、キャスター付きの脚部パーツも販売されています。これにより、テントの移動が容易になるという利点があります。
脚部は使用頻度が高い部分なので、定期的に点検し、異常があれば早めに交換するとよいでしょう。また、使用時には重りを使用するなど適切な風対策を行い、無理な力がかからないよう注意することで、脚部の寿命を延ばすことができます。
タープテントの補強は自作部品や補強パーツで強度アップが可能
タープテントの骨組みを修理するだけでなく、あらかじめ補強しておくことで耐久性を高め、破損を予防することも可能です。自作部品や市販の補強パーツを使って、タープテントの強度をアップする方法をご紹介します。
まず、市販の補強パーツとしては、FIELDOORの「サイドフレーム補強パーツ 4本セット」(3,280円)が代表的です。これは「簡単取り付け たわみ ゆがみ軽減」という効果があり、フレームの角に取り付けることで強度を高めることができます。Amazonでのレビュー評価も高く、多くのユーザーが効果を実感しているようです。
自作での補強方法としては、「じいじの趣味の部屋」のブログで紹介されているような、アルミパイプを使った修理・補強方法があります。「ホームセンターからアルミのパイプを買ってきてハンマーで接合部分を平たく叩いてドリルで穴を開けてネジで止めて固定」という方法で、材料費約600円、作業時間1時間半で修理できたという事例が紹介されています。これは修理だけでなく、同様の方法で事前に弱い部分を補強することもできるでしょう。
また、「知恵袋」での回答によると、「ホームセンターの鉄パイプを売っているコーナーに行き、テントポールがギリギリ+5m通る直径のステンレスポールを15cm程度にカットしてもらい、ついでに切り口をヤスリで落としてもらう」という方法で、緊急時のレスキューポールを作ることもできます。現地でフレームが折れた場合、このレスキューポールを折れた箇所の上に被せ、ビニールテープで固定することで、応急処置が可能です。
さらに、タープテントの設営時の補強として、「重り」の使用も効果的です。風によるテントの飛散を防ぎ、フレームへの負荷を軽減することができます。YOCABITO楽天市場店では「タープ用 テント用 マルチウエイト 6kg 10kg」が販売されており、「風対策に。容器型とバッグ型の2種類」があります。
その他、脚部の固定に使用するペグも、標準のものよりも頑丈なものに交換することで、風に対する耐性を高めることができます。キャプテンスタッグの「カージョイント」(1,692円)は、車のドアにフックをかけてテントを固定するためのアクセサリーで、これも風対策として効果的です。
ただし、どんなに補強してもタープテントは常設用ではなく、強風や豪雨時の使用は避けるべきです。イージーアップの情報によると「天候不順が原因で破損したテントのクレームは一切保証が利きません」とされています。適切な使用方法を守ることが、最も効果的な破損予防策と言えるでしょう。
FIELDOORやキャプテンスタッグなどブランド別の部品取り寄せ方法
タープテントの修理に必要な部品は、ブランドごとに取り寄せ方法が異なります。主要ブランドの部品取り寄せ方法について詳しく見ていきましょう。
まず、FIELDOOR(フィールドア)の場合、公式FAQによると「補修部品について故障箇所を確認のうえ、ご購入店窓口へお問合せください」とされています。購入から1年以内は保証対象で、1年経過後は部品販売が案内されます。部品はAmazonや楽天市場などの通販サイトでも購入可能で、「タープテントのパーツ品のご案内はこちら」というリンクから専用のウェブサイトにアクセスできます。ショップに掲載されていない部品については、「製品の型番、ご購入の時期、故障箇所の画像、お客様のお名前、ご連絡先をお知らせください」とのことです。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)は、公式サイトからパーツを取り寄せることができます。特にクイックシェードシリーズは、型番ごとに対応部品がリストアップされています。ブログ「STELLA」では、キャプテンスタッグのクイックシェード300UVの部品取り寄せ方法として「キャプテンスタッグのクイックシェードは、パーツ売りされています。↓詳しくはコチラ https://www.captainstag.net/faq/quick/quick-1/」という情報が紹介されています。
ロゴス(LOGOS)は、「ロゴスショップ公式オンライン」の「部品別修理」ページから修理依頼や部品購入が可能です。製品名と品番を入力すると対応パーツが表示され、オンラインで注文できます。例えば「QセットBlackタープ 220」の場合、屋根フレームや脚フレームなどの部品が個別に購入可能です。
イージーアップ(E-Z UP)は、有償修理サービスと部品販売の両方に対応しています。公式サイトには「修理・メンテナンスについて」というページがあり、「有償修理」と「部品を購入してご自身で修理」の2つの選択肢が提示されています。部品購入のためには「修理依頼書」や「パーツリスト」をダウンロードして必要事項を記入し、申し込む流れになります。
その他のブランドでは、コールマン、小川キャンパル(キャンパルジャパン)、スノーピークなどもパーツ対応が充実しています。これらのブランドは直接メーカーに問い合わせるか、購入店を経由して部品を取り寄せることができます。
一般的に、部品取り寄せの際に必要な情報は、製品の型番、購入時期、破損箇所の詳細(できれば写真付き)です。できるだけ正確な情報を提供することで、適切な部品を迅速に入手できる可能性が高まります。
なお、一部のブランドでは部品の在庫状況によっては対応できない場合もあるため、早めの問い合わせが推奨されます。
テント部品のばら売りはAmazonや楽天市場など各種通販サイトで購入可能
タープテントの修理部品は、実店舗での入手が難しい場合でも、各種通販サイトを利用することで比較的簡単に入手できます。主な購入先と特徴について詳しく見ていきましょう。
Amazonでは、FIELDOOR、ロゴス、キャプテンスタッグなど主要ブランドの修理パーツが豊富に取り扱われています。検索窓に「タープテント 補修パーツ」「テント 部品」などと入力すると、多数の商品が表示されます。Amazonの特徴は、商品レビューが参考になることと、Amazonプライム会員であれば送料無料で迅速に届く点です。例えば、FIELDOORの「タープテント用 クロスバー(センタークロス)」は約1,980円、「脚フレームフルセット」は約3,100円で購入可能です。
楽天市場も同様に多くのテント部品を取り扱っています。「タンスのゲン」「ENDLESS BASE -アウトドア専門店-」「ニューテックジャパン楽天市場店」などのショップがタープテント部品を販売しています。楽天市場の利点は、ポイント還元率が高いことと、定期的に開催されるセールやクーポンを利用できることです。例えば「当店タープテント専用交換パーツ 6×3M用 スチール製 補修パーツ 修理」が2,599円で販売されています。
ヤフーショッピングやau PAY マーケットでも同様の部品が入手可能です。特にヤフーショッピングは、PayPayポイントの還元率が高いキャンペーンを頻繁に実施しているため、お得に購入できる機会があります。
各メーカーの公式オンラインショップも重要な購入先です。ロゴスは「ロゴスショップ公式オンライン」、イージーアップは公式サイトの「パーツ」セクションから部品を注文できます。メーカー公式サイトから購入するメリットは、確実に互換性のある純正部品が入手できる点です。
注意点として、部品を注文する際は、自分のテントの正確な型番と製造年を確認することが重要です。FIELDOORのFAQによると「部品は予告なく仕様変更する場合があるため、製造年や型番によっては代替部品をご案内させていただくことがございます」とされています。不明な場合は、購入前に販売店やメーカーに問い合わせて確認することをおすすめします。
また、一部のモデルや古いテントの場合、純正部品が入手できないことがあります。その場合は、汎用パーツや自作での対応を検討する必要があるかもしれません。例えば「uxcell」ブランドでは、テント修理用の汎用テープや補修パッチなどが販売されており、応急処置に活用できます。
テント部品の購入は、できるだけ早めに行うことをおすすめします。特に使用シーズン前の在庫が豊富な時期に注文すると、品切れのリスクを減らすことができます。

まとめ:タープテント骨組み修理は適切な部品と工具があれば自分でも可能
最後に記事のポイントをまとめます。
- タープテントの骨組み修理は、自分で行うことができる比較的簡単な作業である
- 折れる主な原因は強風、雨天時の使用、不適切なたたみ方、保管方法の問題である
- 修理方法は自分で行う方法と業者依頼の2種類があり、それぞれメリット・デメリットがある
- 主要メーカーはFIELDOOR、ロゴス、キャプテンスタッグなど交換パーツを販売している
- 部品の名称はメーカーによって異なり、正確な型番の確認が重要である
- 修理費用は部品代と送料で2,000〜5,000円程度が一般的である
- 修理か買い替えかの判断は破損状態と部品の入手しやすさが基準となる
- 修理に必要な工具はプラスドライバーや六角レンチなど一般的なものが多い
- 部品交換はテントを広げた状態で1箇所ずつ行うのが効率的である
- 脚部もほとんどのメーカーで交換パーツが入手可能である
- 補強パーツや自作での補強で事前にテントの強度をアップできる
- 部品はAmazon、楽天市場、各メーカー公式サイトなどで購入可能である
- 部品在庫は時期によって変動するため、早めの手配が推奨される
- 適切な使用・保管方法を守ることが破損予防の基本である
- 軽量で簡単に設営できるタープテントは、適切なメンテナンスで長く使用できる